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身心安楽

先日、薬師寺の大谷徹奘氏の講演会を行いました。
ご参加していただいたお客様、本当にありがとうございました。
また、この度ご縁をいただき遠路よりお越しくださいました大谷徹奘様、
心より感謝申し上げます。

講話の中で幸せを定義する言葉、「身心(しんじん)安楽(あんらく)」についてのお話をされました。
私たちは日常の生活の中で、体が楽な時に「らくちん」という言葉をよく使いますが、
この「らくちん」という言葉は「身心安楽」の「楽」と「身」、
つまり「楽(らく)身(しん)」が訛って「らくちん」になったそうです。

そして心の面では「安心」という言葉を皆さんお遣いでしょうが、「安心」もこの四文字の真ん中の二文字を逆さにしたものであり、もともと仏教語の「あんじん」が現代では「あんしん」となったそうです。

「楽ちん」と「安心」。「楽ちん」は誰しも日常の中で容易に体験することがあるでしょうが、心の安らぎという面では、人間関係・将来・社会情勢等々「不安」の方が先に立つことが多く、「安心」を日々感じている人は少ないのではないでしょうか?

そうした中で大谷徹奘氏の講話では
“自らが心を開く「心のものさし」を広くすることで自分が避けていることにも目を向けられ、多くを受け入れることで普段気付いていない所にある安心を知ることが出来る”
という話をされ、誠にもってごもっともだと痛感させられました。

せっかく有難い道しるべをいただけたのですから、心の安らぎ「安心」を得られるよう何事にも心を広く持って精進していきたいと思います。

大谷徹奘氏との“よっぽどのご縁”に感謝。 

長岡厚

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